誤用か?「大」の手話単語
「大」の手話単語は初級で学習すると思います。
「小」「少」の使い分けは、どうでしょうか?
「小」の手話表現は漢字を模した表現があります。
「ちいさい」の手話表現はちいささの大きさを表した手話表現があります。
「小学校」の表現や人名で「小」を表現するときに共通の手話表現です。
「少」の手話表現は人指し指の先を親指ではじく動作で「少ない」「すこし」の手話表現があります。(健聴者でも手話と同意の動作があります)
「多」の手話表現は数種類あります。
人数が多い場合、数量的に多い場合(たくさん、沢山)のそれぞれに手話表現があります。
数量が多い、回数が多いの手話表現として、両手で指を親指側からたたみながら横に移動する手話表現があります。
指折り数えて数量、回数が多い意味です。
「増」の手話表現と「多」の表現は使い分けます。
「大」の手話表現はどうでしょう?
指文字の「む」の形で横に移動する表現があります。
この手話表現の元(語源)は何でしょうか?
語源を説明できる人は、いるでしょうか?
自分が手話学習を開始した時にお教えてもらった内容では、
「大」の手話表現は「少」の手話表現と関連しています。
「少し」は指先だけで、
「多い」は人指し指の先側に付けた親指の先を人差し指の付け根側にスライドさせます。
「少し」から徐々に増加する(多くなる)様子を表現しています。
「大」の手話表現の指の形に似ていると思いませんか?
量的に多い意味の「多」の手話表現が、
いつしか誤用され「大」の意味になったのではないでしょうか?
小⇔大
少⇔多